シロアリに天敵はいないの？－シロアリ駆除の株式会社ピコイ

シロアリは単体だととても弱い生き物です。他のシロアリたちと集団でコロニーを形成しないと生き延びることができないという特徴があります。例えば、よくご質問としていただく内容に「近隣でシロアリ駆除を行ったようだが、逃げたシロアリがうちに営巣しないか？」とようなことを聞かれますが、仮に数匹飛散したとしてもコロニーを形成するまでには至る可能性は非常に低いと言えます。また、シロアリの女王アリページでもご紹介したように、羽アリは飛ぶのではなく風に飛ばされるというイメージなので、運良くトスとメスの羽アリが同じ箇所に到達する可能性はほとんどありません。

そのシロアリですが、タンパクが豊富なため中型以上の昆虫やスズメやツバメなどの鳥類、蜘蛛などの餌として好まれています。さらには肉食である黒アリにも好まれており、見渡せば外敵だらけなのが実情です。同類としてみなされやすい黒アリが好んでシロアリを捕食しているというのは少々意外ではありますが、黒アリはハチ目でシロアリとは全く別物で、黒アリは肉食なので一度黒アリに囲まれてしまうと、ほぼ確実に捕食されてしまいます。その他の天敵としては、モグラやクモ、カエルなどがいます。特に蜘蛛の巣に引っかかってしまうシロアリが多いのは、風に流されているだけだからかもしれません。

とかくシロアリは外敵が多いことから、その個体数を減らさないために女王アリが数百以上の卵を産み続けます。その一番の捕食者でもある黒アリですが、実際には同じ木に巣を作ったりと近くに営巣していることが多々ありますので、天敵である黒アリが出るからと言って、シロアリがいないと考えるのは安易と言えます。シロアリにも兵アリがおりますが、実際には肉食である黒アリにはほとんど適わず、黒アリがシロアリの巣に襲撃した際には、戦うというより巣を封鎖して入り込ませないようにするのが精一杯だったりします。

次のページでは、自分でできるシロアリ駆除方法についてご紹介いたします。